高知県は海岸線や山地部など急斜面がたくさんあります。
県外に通じる幹線道路も急斜面なしでは考えられません。平成22年には国道33号で落石による通行止めも発生しました。
落石は,その大きさや位置によって想定される被害が異なるため,対策工を入念に検討する必要があります。
私たちは,より効果的な落石対策工の実現に向けて新工法の開発に携わるなど,道路の安全・安心確保のため,日々努力を重ねています。
◆業務内容
■斜面調査・落石転石調査
・斜面上の転石,植生状況などの調査
・落石対策工に必要な強度を求める基礎資料収集
■落石シミュレーション解析
・斜面上の転石の落下シミュレーション
・自社プログラムDRSPを使用しています。
■危険度判定
・落石の危険性判定
■対策工法検討
・落石の発生を未然に防ぐ予防工設計
・落石が道路や民家に到達するのを防ぐ
落石防護工設計
■落石対策工の開発
・より経済的で効果の高い対策工法の開発
・実証実験の測量や計測,結果分析
業 務 名 | 高知・佐川管内防災測量設計業務委託 | ||
年 度 | 平成21年度 | ||
発 注 者 | 国土交通省 四国地方整備局 土佐国道事務所 | ||
範囲・規模 |
国道33号,56号 落石対策工n=2箇所,落石防護柵工n=5箇所 |
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概 要 |
国道33号,56号において,斜面上の転石調査を行い,落石対策工の詳細設計を実施しました。 落石防護柵の現況調査を行い,更新の必要性を確認した上で,改修設計を実施しました。 |
業 務 名 | 県道久礼須崎線地域活力基盤創造交付金測量設計委託業務 | ||
年 度 | 平成21年度 | ||
発 注 者 | 高知県 須崎土木事務所 | ||
範囲・規模 |
高知県須崎市安和 落石防護網詳細設計n=3箇所,落石調査n=1式 |
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概 要 | 須崎市安和と中土佐町を結ぶ海岸線の道路において,斜面上の転石を調査し,落石防護網の詳細設計を実施しました。落石防護網はシミュレーション結果を基に,配置や寸法を決定しました。 |
業 務 名 | 高知・佐川管内防災測量設計業務委託 | ||
年 度 | 平成20年度 | ||
発 注 者 | 国土交通省 四国地方整備局 土佐国道事務所 | ||
範囲・規模 |
国道33号,56号 落石対策工n=3箇所 |
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概 要 | 国道33号,国道56号において,斜面上の転石調査を行い,落石対策工の比較検討,詳細設計を実施しました。 |
業 務 名 | 高知管内防災測量設計業務委託 | ||
年 度 | 平成19年度 | ||
発 注 者 | 国土交通省 四国地方整備局 土佐国道事務所 | ||
範囲・規模 |
国道33号,56号 防災法面対策工n=4箇所 |
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概 要 | 国道33号,国道56号において,落石,斜面崩壊の発生が予想される区間の防災対策工を設計しました。斜面状況に合わせ,予防工や防護工を組み合わせて提案しました。 |
業 務 名 | 新しい落石防護網の開発 | ||
年 度 | 平成19年度~ | ||
発 注 者 | - | ||
範囲・規模 | エネルギー吸収性能と捕捉性能に優れたポケット式落石防護ネットの開発 | ||
概 要 |
落石による被害を軽減するため,従来の落石防護網よりエネルギー吸収性能に優れた新しい落石防護網(ロングスパン・ポケット式落石防護網)の開発に参加しています。 実証実験の測量や計測,結果分析などを担当し,衝突時の挙動解明を行っています。 ※本業務は、第12回国土技術開発賞において地域貢献技術賞(国土交通大臣表彰)を受賞しました。 |
業 務 名 | 落石シミュレーションプログラム(DRSP)の開発 | ||
年 度 | 平成15年度~ | ||
発 注 者 | - | ||
範囲・規模 | 落石対策工の設計資料を得るためのシミュレーションプログラムの開発 | ||
概 要 | これまでの落石事例や落石実験結果,研究成果などをもとに,落石軌跡の再現性の高いシミュレーションプログラムを開発しました。斜面の地盤状況や植生を反映し,高い精度を実現することができました。 |