我が国は、厳しい地形・地質、気象条件下にあることに加えて、近年の地球温暖化に伴う異常気象により、洪水や土砂災害などが起こりやすくなっています。建物や道路などを支える地盤については、地滑り、地盤沈下、 地震時の液状化などにより被害を受ける可能性があります。
地質調査は、地盤の性質を明らかにし、安全な生活を営むために必要な調査です。

◆業務内容

■現地調査

• 地域の地質図や論文等による文献調査、空中写真や衛星画像、地形図による解析等の事前調査を行います。
• 事前調査によって把握した情報を元に、地層や岩石を観察し、地形・地質の特性を把握します。

【地表・地質調査 航空写真解析、地すべり危険地･崩壊地調査、災害状況調査等】

■原位置試験

•  現地調査結果や設計計画に基づき、地盤の性質を把握するため、現地で調査・試験を行います。

【ボーリング調査、サウンディング調査、弾性波探査、透水試験、岩盤力学試験等】

■室内土質試験

• 原位置試験にて収集した試料を基に、地盤の物理特性と力学特性を把握するための試験を行います。

【土の物理試験・土の力学試験（土粒子の密度試験・土の含水比試験・土の粒度試験・土の液性限界試験・土の塑性限界試験・一軸圧縮試験・三軸圧縮試験・圧密試験・締固め試験・ＣＢＲ試験・土の透水試験等）】

■地下水・水文調査

• 地下水や河川水は、地形・地質条件によって特性が異なり、周辺の利用形態も多岐にわたるため、目的に応じて適切な調査を行います。

【水収支に関する調査、地下水利用に関する調査、地下水水位調査、透水性調査、揚水試験、水質試験、水文特性調査、水位・流量観測等】

■解析

• 調査地周辺の地形・地質について、地質調査結果に基づいてさまざまな視点から解析を行い、土質定数、地盤の工学的性質、支持地盤の設定、基礎形式の選定等について検討します。設計・施工上の留意点についてもご提案します。