流量観測

　流量観測とは、単位時間に河川のある横断面を流下する水の量「流量」を観測する測量であり、河川計画の立案や洪水予報等の河川管理の基本をなす重要なものであります。流量を測る方法としては、一般に河川のある地点の断面積と流速を測って両者の積を流量として求める方法がとられています。この場合の流速測定方法として①流速計を用いて直接流速を測る方法と②洪水時など流速計が使用できない場合に浮子を一定区間流下させ、その区間を通過する時間を観測して流速を求める方法（浮子法）があります。

① 流速計を用いた観測（低水流量観測）

流速計

舟による観測

徒歩による観測

② 浮子を用いた観測（高水流量観測）

浮子投下

浮子流下状況

通過時間の計測

　流量観測は、雨量観測や水位観測のように時間的に連続した観測を行うことが困難であることから、いろいろな水位に対応した流量観測を行い、水位と流量の関係を示す水位流量曲線式を作成、これにより刻々と変化する水位に対応した流量を求める作業です。

　　　　　データとりまとめ　　　　　　　　　曲線式の計算　　　　　　　　　推移流量曲線図作成

主な業務実績

業　務　名	平成17～26年度　仁淀川低水高水流量観測業務
年　　度	平成17年度～毎年	発　注　者	国土交通省四国地方整備局高知河川国道事務所
範囲・規模	仁淀川本川の川口観測所と仁淀川支流2観測所（池川、下八川）　低水流量観測：36回／年(川口)，12回／年(支流2観測所) 　高水流量観測：1回／年　(出水状況により異なる回数)

業　務　名	平成19年度、平成26年度大渡ダム流量観測業務
年　　度	平成19年度、26年度	発　注　者	国土交通省大渡ダム管理所
範囲・規模	仁淀川本川の加田観測所　低水流量観測：20回／年