河川測量とは,河川,海岸等の調査及び河川の維持管理等に用いる測量で,次のような測量に細分されます。
1.距離標設置測量
距離標設置測量とは,河心線の接線に対して直角方向の両岸の堤防法肩または法面等に距離標を設置する作業です。設置方法は,地形図上で設定した距離標の座標値に基づいて,3級基準点等からトータルステーションによる放射法またはGNSS測量機によるネットワーク型RTK法等により設置する作業です。
トータルステーション
ネットワーク型RTK
河川距離標
2.水準基標測量
水準基標測量とは,定期縦断測量の基準となる水準基標の標高を2級水準測量により定める作業です。
水準点
電子レベル
観測風景
3.定期縦断測量
定期縦断測量とは,定期的に左右両岸の距離標の標高ならびに,堤防の変化点及び主要な構造物等について,距離標からの距離及び標高を測定し,縦断面図を作成する作業です。
縦断図
4.定期横断測量
定期横断測量とは,定期的に左右両岸の距離標を結ぶ線上で横断測量を実施し,横断面図を作成する作業です。なお,作業は陸部と水部に分けられ,水部については深浅測量により実施します。
横断図
5.深浅測量
深浅測量とは,河川,貯水池,湖沼または海岸において,水底部の地形を明らかにするため,水底部の状況を測定するもので,水面を基準にして,測深位置と水深とを同時に測定し,横断図面を作成する作業です。
測深は,水深が浅い場合はレッド・ロッドにより直接水深測定を行いますが,主にトータルステ-ションやGNSS測量機を用いて,音響測深器を搭載した舟を誘導し,水低部の地形形状を測定します。
音響測深器
測量風景
測量風景
6.海浜測量
海浜測量とは,海岸保全を目的とし,海浜の経年変化,季節変化又は台風時などの特異な気象条件における変動を調査するもので,通常,前浜と後浜を含む範囲の等高・等深浅図を作成する作業です。
海浜測量範囲
等深浅図
業 務 名 | 平成24年度 物部川定期縦横断測量業務 | ||
年 度 | 平成18~24年度 | 発 注 者 | 国土交通省四国地方整備局 高知河川国道事務所 |
範囲・規模 | 河川定期縦断測量:10.6km, 河川横断測量:100本,深浅測量:35測線 |
業 務 名 | 平成18~24年度 大渡ダム深浅測量業務 | ||
年 度 | 平成18~24年度 | 発 注 者 | 国土交通省大渡ダム管理所 |
範囲・規模 | 河川横断測量:46本,深浅測量:46測線 |
業 務 名 | 平成21年度 中筋川ダム貯水池堆砂外河川測量業務 | ||
年 度 | 平成21年度 | 発 注 者 | 四国地方整備局 中筋川総合開発工事事務所 |
範囲・規模 |
中筋川ダム貯水池,清水川2k/200~4k/800,横瀬川0k/000~15k/000,
山田川1k/400~6k/400 |
業 務 名 | 平成17~18年度 仁淀川河床変動測量業務 | ||
年 度 | 平成17~18年度 | 発 注 者 | 国土交通省四国地方整備局高知河川国道事務所 |
範囲・規模 |
仁淀川直轄管理区間(0K/-2~15K/0),宇治川直轄管理区間(0K/0~3K/3),
波介川(4k/2~13k/0) 距離標設置測量:74点 |
業 務 名 | 平成16~17年度 仁淀川河床変動調査測量業務 | ||
年 度 | 平成16~17年度 | 発 注 者 | 国土交通省四国地方整備局高知河川国道事務所 |
範囲・規模 |
仁淀川直轄管理区間(0K/-2~15K/0),宇治川直轄管理区間(0K/0~3K/3) |
業 務 名 | 平成14年度 早明浦ダム堆砂状況調査 | ||
年 度 | 平成14年度 | 発 注 者 | 水資源開発公団池田総合管理所 |
範囲・規模 |
河川横断測量:48本,深浅測量:93測線 |