一昔前の建設業のイメージといえば,ブルドーザとヘルメット,山を崩し谷を埋める悪役でした。しかし,環境汚染や異常気象など,地球環境への関心の高まりとともに,建設業の取組みも変化しています。
道路や橋梁などの工事中や工事前には周りの環境にどれくらいの影響があるのか,調査しています。
調査結果をもとに,より良い工法の提案や,場合によってはルートや規模,構造の変更も提案します。
◆業務内容
事前調査 |
事業前に行う調査です。 例えば,道路の計画がある場合,道路完成前後で大気汚染や振動,騒音がどのように変化するか,その基礎資料を集めます。工事開始前に実施して,工事中の騒音・振動の目安にすることもあります。 |
水質調査 | 河川や海などで,水質の調査を実施します。調査結果は河川改修による水質の変化を予想したり,水質改善の施設設計に使用します。 |
土壌調査 | 土の調査を行います。以前に工場や焼却炉があった場所では,重金属やダイオキシンに汚染されていることがあります。農地では残留農薬が問題となることがあります。汚染を広げないためにも,どの程度の汚染があるのか,調査します。 |
騒音調査 | 工事や自動車走行などによる騒音を調査します。新しい道路の完成で交通量の変化が予測されるときや,長期間にわたる工事が行われるときに実施します。 |
振動調査 | 同じく工事や自動車走行などによる振動を調査します。人が感じることのできない低周波と呼ばれる振動の調査を行う場合もあります。 |
生物調査 | 動物や植物などの生物調査を行います。貴重種が確認された場合,工事が中止になったり,計画が変更されることもあります。 |
建物調査 | 建物の解体前に材料について調査します。以前は使用が許可されていたものの,現在は使えない石綿の使用や,焼却炉付近のダイオキシン類について調査します。調査結果は解体工事の施工方法検討に反映されます。 |
業 務 名 | 交通量等観測業務 | ||
年 度 | 平成19年度 | ||
発 注 者 | 国土交通省 四国地方整備局 土佐国道事務所 | ||
範囲・規模 |
高知県高知市 騒音調査n=17箇所 |
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概 要 | 道路拡幅に伴う周辺環境への影響を予測するための基礎資料として,現状の騒音調査を実施しました。 |
業 務 名 | 管内測量設計業務 | ||
年 度 | 平成19年度 | ||
発 注 者 | 国土交通省 四国地方整備局 土佐国道事務所 | ||
範囲・規模 |
高知県高知市 環境影響評価n=1式 |
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概 要 | 道路拡幅に伴う周辺環境への影響を予測しました。対象項目は,大気質,騒音,振動です。 |
業 務 名 | 県道川登中村線地方道路交付金騒音及び振動調査委託業務 | ||
年 度 | 平成18年度 | ||
発 注 者 | 高知県 幡多土木事務所 | ||
範囲・規模 |
高知県四万十市 騒音及び振動測定調査n=5箇所 |
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概 要 | 改修県道による交通量の変化が周辺住宅に与える影響を確認するため,共用前に騒音と振動の測定を実施しました。 |
業 務 名 | 川崎護岸外1件設計業務委託 | ||
年 度 | 平成15年度 | ||
発 注 者 | 国土交通省 四国地方整備局 四国山地砂防事務所 | ||
範囲・規模 |
徳島県池田町 水辺環境調査n=1式 |
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概 要 | 砂防施設として計画される護岸および床止工の計画地において,魚類,底生生物および植物を対象とした環境調査を実施しました。複数の特定種を確認しました。 |